遺品整理では、普段の片づけでは出てこない物が出てきます。置き場所に困るのではなく、捨て方が分からなくて止まる物です。
そして、これらの多くはふつうのごみに混ぜてはいけません。混ぜると、収集する人が危険な目にあいます。
ごみ収集車で火災が起きている
製品評価技術基盤機構(NITE)は、令和元年10月24日に注意喚起を出しています。カセットボンベやスプレー缶を中身が残ったまま捨てると、こうなると説明しています。
ごみ収集車内で押しつぶされ、漏れた可燃性ガスが車内に充満し、ごみ圧縮時に生じた火花などで引火し、火災に至るおそれがあります
同じ注意喚起では、リチウムイオンバッテリーについても「燃えるごみなどに混在して廃棄されたこれらの製品によって、ごみ収集時に火災が発生しているとの報告があります」と書かれています。
片づける側からは見えませんが、回収したあとに事故が起きています。
消火器は、ごみとして出さない
古い家からよく出てくるのが消火器です。玄関、台所の脇、物置に置かれたまま忘れられていることがあります。
消火器には、専用の回収の仕組みがあります。窓口は2種類です。
特定窓口
消火器リサイクル推進センターは、特定窓口を「消火器の販売代理店のうち、消火器工業会が廃消火器の収集運搬・保管を委託した事業者」と説明しています。廃消火器の引き取り、一時保管、問い合わせ対応、リサイクルシールの販売を行います。
ただし「引き取りに伺えない場合がございます」とされています。持ち込めるかどうかを含めて、先に電話で確認してください。
指定引取場所
指定引取場所は「廃消火器を引き取る場所として消火器工業会が指定した場所」で、メーカーの本社・支社・工場・営業所などが担っています。
こちらへ持ち込んだ場合は「リサイクルシール代の負担のみで引き取りを行う」とされています。
窓口は、消火器リサイクル推進センターのサイトで地域から検索できます。実家の片づけなら、作業日より前に場所を調べて、車で運べるか決めておきます。
スプレー缶・カセットボンベ
台所や物置から、まとまった数が出てくることがあります。NITEは次のように示しています。
- 「カセットボンベやスプレー缶は使い切ってから廃棄してください」
- 「スプレー缶は、ガス抜きキャップ(ガスを出し切るためのキャップ)を利用し、風通しのよい屋外で行ってください」
- 「各自治体の指示に従って廃棄してください」
穴をあけるかどうかは自治体によって案内が違います。「穴をあけないで出す」としている自治体もあります。ここは思い込みで進めず、必ずお住まいの自治体の案内を見てください。
作業は屋外で、火の気のない場所で行います。数が多いときは、一度に全部やらず、日を分けたほうが安全です。
そのほか、手が止まりやすい物
灯油・ガソリン・塗料
ストーブ用の灯油が残っていることがあります。下水や地面に流してはいけません。ガソリンスタンドや販売店に相談できるか、自治体の案内を確認します。
電池・充電式の製品
リチウムイオンバッテリーを含む製品は、燃えるごみに混ぜません。回収に出している家電量販店があります。モバイルバッテリー、電動工具、電子たばこなど、電池が内蔵された物も同じ扱いです。
刃物
包丁やはさみは、厚紙などで刃を包み、危険物と分かるように表示して出す自治体が多くあります。出し方は自治体の案内に従ってください。
金庫
手提げ金庫は別として、床置きの耐火金庫は多くの自治体で回収の対象外です。中身を確認してから、扱っている業者を探すことになります。開かない場合、鍵の業者に相談する方法があります。
作業の前にやっておくこと
- 家じゅうを見て回り、危ない物だけ先に集めておく
- 品目ごとに、出し方を自治体の案内で調べる
- 消火器は、窓口の場所と受付時間を調べる
- スプレー缶を出す日を決める(屋外で作業できる日)
- それから、ふつうの片づけを始める
後回しにすると、作業の最終日に残ります。その日に処分できず、次の作業日を作ることになります。先に出しておくと、あとが楽です。
迷ったら、出さない
分からない物を「たぶん大丈夫だろう」で袋に入れないでください。判断がつかないときは、自治体の窓口に品名を伝えて聞くのが早いです。
遺品整理では、持ち主に確認できません。中身が分からない容器は、開けずに相談してください。
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出典
- 製品評価技術基盤機構 正しく使って、正しく捨てる~LIB、カセットボンベによるごみ収集車の火災を防ぐ~
- 消火器リサイクル推進センター 回収窓口の種類(特定窓口と指定引取場所)
- 消火器リサイクル推進センター リサイクル窓口検索
- 環境省 廃エアゾール製品・カセットボンベの処理
ごみの分別・収集日・粗大ごみの申込方法は自治体ごとに異なります。処分の前に、必ずお住まいの自治体の案内をご確認ください。このサイトでは費用の相場を掲載していません。理由は免責事項に書いています。


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