実家の片づけは何から始める?捨てる前に決める4つのこと

実家を片づけようと決めても、玄関を開けた瞬間に手が止まります。物の量が多いだけでなく、どれが捨ててよい物なのか、自分には分からないからです。

自宅の整理とはここが違います。実家にある物の持ち主は、基本的に親です。空き家であっても、契約書や通帳、家族にとって意味のある物が残っています。

だから最初にやるのは、捨てることではありません。順番を決めることです。

捨てる前に決める4つのこと

1. 誰が住んでいるか

親が暮らしている家か、空き家かで進め方がまったく変わります。

  • 親が住んでいる:持ち主は親。子どもの判断だけで処分しない
  • 空き家:売却・賃貸・解体・相続など、次の予定から逆算する

2. 何のために片づけるのか

「きれいにする」では、終わりが決まりません。達成したかどうか判断できる形にします。

  • 玄関からトイレまで、つまずかずに歩けるようにする
  • 介護のヘルパーさんが入れる部屋を作る
  • 必要な書類を見つけられるようにする
  • 売却できる状態にする

3. いつまでか

期限がないと、片づけは永遠に続きます。期限が決まっていない場合でも、次の作業日だけは決めてから帰ります。

4. 誰が判断するか

兄弟がいる場合、あとから「あれを捨てたのか」と言われることがあります。写真や記念品、高価な物は、処分の前に確認する相手を決めておきます。

最初に探して確保する物

本格的に処分を始める前に、次の物を探して1か所にまとめます。

現金・通帳・印鑑

高齢の方の家では、現金が財布や金庫にあるとは限りません。封筒、引き出し、古いかばん、本の間、衣類のポケット。中身を見ないまま袋に入れないことが鉄則です。

契約に関する書類

  • 不動産に関する書類、固定資産税の通知
  • 保険証券
  • 年金関係の通知
  • 電気・ガス・水道・通信の契約書類
  • 借入れや保証に関する書類

その場で必要かどうか判断できないものは、捨てません。「要確認」と書いた箱を1つ作り、まとめて後日確認します。

家の鍵だけでなく、物置・自転車・貸金庫・スーツケースの鍵があります。何の鍵か分からない小さな鍵ほど、捨てると困ります。写真を撮って残します。

写真・手紙

戻せない物です。ただし、ここから始めると手が止まります。最初は「思い出箱」にまとめるだけにして、整理は最後に回します。

作業の順番

  1. 場所を小さく区切る(靴箱一段、引き出し一つ)
  2. 明らかなごみを取り除く(空箱、空容器、期限切れの食品)
  3. 残す・譲る・売る・処分するに分ける
  4. 迷った物は保留箱へ(見直す日を書く)
  5. 出口を決めて運び出す(収集日、粗大ごみの申込、引取先)
  6. 掃除して写真を撮る

「今日は一階全部」と決めると、物を移動させただけで日が暮れます。小さくても、最後まで終わった場所を作るほうが続きます。

どこから手をつけるか

1番目 玄関と廊下。物を外へ出す通路になる。転倒の危険も減る
2番目 洗面所・食品庫。期限や状態で判断しやすい
3番目 衣類。量は多いが「着ているか」で判断できる
4番目 押し入れ・物置。大物が出てくるので搬出の計画が要る
最後 写真・手紙・記念品。時間がかかる。疲れていない日に

やりがちな失敗

収納用品を先に買う

量を減らす前にケースを買うと、要らない物まできれいに保管することになります。残す物が決まってから、寸法を測って買います。

売ることにこだわりすぎる

「少しでも高く」と考えると、査定待ち・出品待ちの物が家に残り続けます。売却の期限を決め、売れなかったときの処分方法まで先に決めておきます。

一日で終わらせようとする

作業の終了30分前には片づけをやめ、通路と生活空間を元に戻す時間にします。途中で終わった部屋は、次に来たときのやる気を奪います。

処分の前に知っておくこと

家庭から出る廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可、または市区町村からの委託が必要です。環境省は、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では家庭の廃棄物を回収できないと明記しています。

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は、粗大ごみとして出せません。家電リサイクル法の対象です。詳しくは処分方法の記事で解説しています。

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出典

ごみの分別・収集日・粗大ごみの申込方法は自治体ごとに異なります。処分の前に、必ずお住まいの自治体の案内をご確認ください。このサイトでは費用の相場を掲載していません。理由は免責事項に書いています。

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